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波崎フォトスケッチ

波崎は、東は鹿島灘に臨み、南は千葉県の銚子と利根川を隔てて向き合います。

利根川の河口は海に連なる広い川幅。奈良時代初期に編まれた「常陸国風土記」に、「安是の湖」と記されるのは、この利根川の河口付近とする説があります。

利根川が現在のように県境を流れ、銚子沖に注ぐ流路になったのは江戸時代以降の治水工事によるものですが、遠い昔にも「湖」といわれたほど広大な水景が広がっていたのでしょう。
東部地区と呼ばれる利根川に沿った市街地を歩くと、町のさまざまな表情に出合えます。利根川河口の船溜まりは波崎新漁港ができる前からの港です。灯台跡公園には、旧波崎灯台をモチーフにした展望台が静かに町と川と海を見守っています。

肩を寄せ合うような家並みには、重厚な造りの網元の家や蔵がたたずみ、水産業を生業にする町の風格を物語ります。

大漁の喜びは、大漁祝いに網元から贈られた「万祝」という晴れ着や大漁旗に表され、伝統文化として今にかたちを残します。大漁祈願と航海安全の祈りは、路地の小さな祠から、鎮守の手子后神社にまで、町の随所に刻まれています。

ゆったりとした時間の流れる町に新しい表情も見られます。ウインドファームという関東地方最大の風力発電所のブレード群です。クリーンエネルギーの担い手が、鹿島灘の波と風が織り成す風景の中、新たなランドマークとなっているのです。
旧波崎灯台を
モチーフにした展望台
銚子大橋で波崎(前方)と銚子は結ばれている
歴史ある波崎漁港は
利根川の河口域にある
利根川河口に面した市街地の丘から
海のような利根川河口域。左に広がるのが波崎の町
町の所々で魚を
干している風景に出合う
歴史を感じさせるたたずまい
時までも宿すような
港町の蔵
利根川の対岸は銚子の町
鹿島灘に面して建てられたウインドファーム
(右奥は鹿島臨海工業地帯)
手子后神社と神興殿(下)
灯篭の寄進名には「蛇手同士會」「機関士同士會」
の文字が刻まれている
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